2020 September

 

 
 
 
今年はコロナによる外出自粛要請以来、本当によくDVD を観ている。アトリエにセットアップしたコーナーで買ったままになっていたDVDを順番に。ポンピドーセンターで見つけた大好きなアーティスト、マルセル・デュシャンのドキュメンタリー。美しいシュールな画像とノイズのようなBGM、観終わった後は不思議な透明感に包まれる。

 

 

   
 
 
群馬県立館林美術館で「安野光雅 風景と絵本の世界」展を見る。原色や派手な色をほとんど使わない淡い色彩の水彩画はその精密な画面に氏の豊かな知識と想像力、独創性があふれる。故郷である津和野町立安野光雅美術館の協力の元、初期の作品から国内外の風景を描いた「旅の絵本」の原画など150点が揃う展覧会。思わず引き込まれるような魅力に満ちた作風と300冊を超える膨大な出版書籍の数々。94歳の今もなお精力的に活動なさっていると伺い感動する。

 

 

 
 
 
汐留のパナソニックミュージアムに「和功絶佳 令和時代の超工芸展」を見に行く。日本の美意識に根差した工芸的な作品によって今、最も注目されている1970年以降に生まれた12人の作家による「新しい工芸のスタイル」ともいうべき作品たち。工芸というジャンルにとらわれることなくその素材と技法を駆使して手仕事の可能性に挑む、日本の工芸の新しい兆候と受け継がれて来た伝統の融合を見る素晴らしい展覧会。

 

 

 
 
フランスを代表する20世紀の画家、ジョルジュ・ルオー(1871~1958)による初期から晩年までの絵画や版画など240点を収蔵する汐留パナソニックミュージアム。画家の梅原龍三郎がパリで入手した「裸婦」(1980)を日本に持ち帰った1921年から100年が経ち、開催されていた「ルオーと日本展」はコロナの影響で会期が大幅に短縮され残念。いくつかの作品が常設で見られるのも嬉しい。

 

 

 
 
 
軽井沢のギャラリーには友人達の著作が並ぶ。毎回書き仕事を大量に抱えて来る軽井沢、仕事の合間に手に取った作品が面白く延々と読書タイムになるのも素敵な休息、皆さんの活躍に大いに刺激を受ける。

 

 

 
 
仕事の資料を探しに定期的に訪れている神保町、80年代の雑誌はバックナンバーを見ているだけで熱い時代が蘇る。全てにリッチで華やか、熱気と狂乱に満ちたモードの歴史。パリに憧れていた高校生の頃、足繁く通った懐かしい日々を思い出す。

 

 

     
 
 
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